健全な乳歯は、前歯が6本、奥歯が4本で、上顎と下顎で合わせて20本になります。専門的な表記は、前歯から奥歯に向かって順にアルファベット表記で、ABCDEとなっています。乳歯は一般的に、下顎の前歯がだいたい生後6〜7ヶ月ごろから生えてきます。ついで上顎の前歯がはえて、ほぼ順に奥歯がはえてきます。乳歯の一番奥歯がはえるのはだいたい2歳ごろです。はえる順番や時期については個人差がありますので、さほど神経質になられる必要はありません。ただし、3歳を過ぎても、歯の数が少ないということであれば、一度お近くの歯医者さんに相談された方がいいかもしれません。 

 

クリックすると新しいウィンドウで開きます

 歯の数が少ないのは、先天的にもともと歯の数が少ない場合もありますが、何らかの障害のために顎の骨の中に生えるべき歯が埋まっている可能性が否定できません。レントゲン撮影などで比較的簡単に障害が見つかることは少なくないのです。

たとえ乳歯であっても、歯の数が足らないと、歯並びが悪くなり将来的に永久歯の噛み合わせに悪影響がでたりすることが考えられます、さらには顎の成長にも影響を及ぼして、顔の形が変形したりするようになる可能性もあります。障害を取り除き、歯を正常な位置にはえるように誘導してあげることで、健全な歯並びと顎の成長を取り戻すことが期待できます。

その際、できればちゃんとした小児歯科の先生にかかった方が良いかもしれません。ちゃんとしたというのは、小児歯科のトレーニングを受けておられる先生ということです。例えば小児歯科の専門医の資格を持っておられるとか、あるいは2年以上大学の小児歯科の教室に所属し、かつ小児歯科学会にも所属している先生なら安心して診てもらえるのではないでしょうか。最近はHPなどで院長のプロフィールを公開している医院も少なくないですから、簡単に検索できると思います。