歯の構造

 

歯には大きく分けて、前歯と奥歯(臼歯)があります。歯はものを噛むことだけでなく、発音や人の顔の美しさにも影響を及ぼしています。社会生活を快適に送るために歯は大切な役割を果たしているのです。

今回は、歯の基本的な歯の構造をご理解していただくことで、よりわかりやすく治療説明がお聞きいただけるようになるかと思いますので、簡単に歯の構造について述べさせていただきます。

歯は歯冠と歯根からできています。歯茎から出ている部分が歯冠で、歯根は歯茎の中に埋まっています。歯根は前歯ではひとつですが、奥歯(臼歯)ですと複数(2〜4本)に別れています。

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歯茎から出た部分(歯冠)はエナメル質という大変硬い組織で覆われています。その内側には、歯冠部から歯根部にまで及び、歯の形を作っている象牙質と呼ばれる組織があります。歯根部の象牙質の外側は、エナメル質ではなくセメント質という組織で覆われています。これは歯と骨とをつなぐ役目をしています。

歯の真ん中には一般的に神経と言われている歯髄があります。この中には、血管、リンパ管、神経組織などがあり、歯に栄養を与えています。虫歯になって歯が痛むのは、この歯髄が細菌感染によって炎症を起こしているからです。

歯の周りにあるピンク色の粘膜を歯茎(歯肉)といいます。これは歯を支えている歯槽骨という骨を覆い保護する役目をしています。

歯根とその周りの歯槽骨の間には歯根膜と言われる膜状の組織があります。これは歯と骨とをつなぐとともに、歯のクッションの役割も果たしています。噛むと痛いという症状がある場合には、この歯根膜が炎症を起こしている可能性があります。

歯の周りには歯を支えている歯槽骨という骨があります。歯周病になるとこの骨が溶かされてなくなってしまうために、歯がグラグラしたり抜けてしまうようになるのです。