歯科・歯科口腔外科・インプラントの松本歯科医院(広島県福山市)

松本歯科医院

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院長プロフィール

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院長 松本堅太郎

  • 歯学博士
  • 日本口腔外科学会指導医・認定医
  • 米国インプラント学会(Academy of Osseointegration)会員
1982年
東京医科歯科大学卒業
1989年
東京大学医学部口腔外科教室文部教官助手・医局長
1991年
カルフォルニア州立大学(UCSF)口腔病学客員研究員
1995年
福岡歯科大学口腔外科学講座講師
1999年
松本歯科医院院長(現職)

国立東京医科歯科大学卒業後同大学にて口腔外科学を学ぶ。日本口腔外科学認定医並びに指導医を取得後、東大病院やカリフォルニア大学にて研鑽を積む。
口腔癌の手術など高度な治療を手がけながらインプラントなどの最先端の治療にも精通。
福岡歯科大学口腔外科の講師となるも、私立歯科大学では、臨床や研究に充分な時間をさくことができず、国家試験対策ばかりに追われる教育のあり方に疑問と限界を感じたため、大学を辞し、出生地の福山にて開業。現在は松本歯科医院院長として「予防で患者様の歯とお口の健康を守る」を信条に診療を行なっている。

私が予防歯科をおすすめする理由

福山に戻り開業してしばらくたった頃、ある中年の男性の方が来院されました。「他院では歯を抜いて入れ歯を勧められたが、できる限り入れ歯はしたくない。どうにかならないか」というものでした。
お口の中は多くの虫歯がありそのうち何本かは抜歯が必要でした。詳しく検査してみるとギリギリのところで入れ歯を回避できる可能性があることがわかりましたので、「確約はできませんができる限りやってみましょう」ということで治療をはじめました。
 
ほとんど全ての歯に治療は及び、治療が終了するまでに1年以上かかりました。長い間辛抱強く通っていただいたおかげでなんとか入れ歯をせずに済ませることができました。終了時その男性は大変喜んでおられました。
「今度虫歯になったら入れ歯になりますよ。これからは少しでも長持ちさせていただけるよう、しっかり歯磨きをして、是非検診とクリーニングにおいでてください。」と念を押しました。しかし、1、2年経つとその方はお見えにならなくなりました。。
 
それから8年近く音沙汰はありませんでしたが、ある日「前歯が取れた」ということで来院されました。診てみると前歯のブリッジの歯が虫歯になり根元から折れていました。もはや入れ歯は避けられない状況でした。あんなに長く通っていただいたのに。
私も精一杯治療したのにこんなに早くダメになってしまうなんて。私は愕然としました。当時私は精度の高い治療が良い治療であると信じ、治療精度をあげることに多くの力を注いでいました。しかしそのことだけでは良い結果が得られないということを思い知らされたのです。
 
もちろん歯磨きの仕方や定期検診の大切さなどの説明はしました。しかし、その方の予防歯科の考あえ方を根本的に変えるまでには至らなかったのでしょう。その方がどうして虫歯だらけになってしまったのかということをもっと深く一緒に考えるべきだったのです。
 
私の予防歯科に対する意識が足らなかったために起こった当然の結果だったのかもしれません。このようなこともあり、今では予防歯科を最も重要な治療の一環でとして認識しています。
さらに、地域の皆様が健康で生活を楽しんでいただけるように予防歯科をもっと普及させることが歯科医療機関としての使命であるとも感じています。